アプシル :リズムの表現 カリヨン Op.108-1

Absil, Jean:Du rythme à l'expression Carillon Op.108-1

作品概要

楽曲ID:49706
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
著作権:保護期間中

解説 (1)

演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (355文字)

更新日:2024年6月11日
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タイトルの下に”Sonorités claires”「クリアな響きで」とこの曲の課題が書かれています。Giocoso=楽しげに。

左手は、1曲を通して「ラファソド」が繰り返されます。打鍵スピードは速く、ペダルを踏んでピアノが響く状態の中で瞬時に打ち鳴らされたならば、「クリアな響き」が実現できると思います。アプシル自身はこの曲集の中で、ペダルの記号を使用していませんが、ペダルを使用しないという意味ではなく、使用するのが当然ということを意味していると思います。7小節から9小節、15小節から17小節の右手は、アクセントの付いた二分音符で、鐘が華やかに打ち鳴らされるように、響かせましょう。芯を捉えた強い打鍵と、打鍵後の脱力を学ぶのに恰好の教材で、「鐘」というわかりやすいイメージも手伝い、教育的効果の高い曲です。

執筆者: 杉浦 菜々子
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