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グルリット, コルネリウス : 20のやさしい小品集 11.狩の歌 Op.155-11

Gurlitt, Cornelius : 20 leichte liebliche Klavierstucke 11.Jagerliedchen Op.155-11

作品概要

楽曲ID: 49949
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (315 文字)

更新日:2025年7月21日
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主調は変ロ長調、三部形式である。

A[a(1から8小節)+a(から16小節)+b(16から24小節)+b(25から32小節)]

B[c(33から40小節)++d(41から48小節)]

A1[a(49から55小節)+b(56から63小節)]

冒頭A楽節のみ各小楽節が反復されている。

主題は分散和音線が主体の上下行で、狩のモティーフらしくユニゾンで八分音符と四分音符によって勇ましく展開する。b楽節は属和音の不完全カデンツによって開始されるが、主題断片を運用して終結している。

楽節Bは前半に変ホ長調に転調、後に同主短調の変ホ短調に転調する。Aと異なり跳躍的進行は少なくなり、幾分大人しい雰囲気である。49小節より再びAが再現され終結を迎える。

執筆者: 熊本 陵平
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