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グルリット, コルネリウス : 20のやさしい小品集 14.セレナーデ Op.155-14

Gurlitt, Cornelius : 20 leichte liebliche Klavierstucke 14.Standchen Op.155-14

作品概要

楽曲ID: 49952
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:0分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3

楽譜情報:1件

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (395 文字)

更新日:2025年7月21日
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主調は変ホ長調、コーダ付き二部形式と捉える。

A[a(1から8小節)+b(9から16小節)]

A1[a(17から24小節)+b1(25から32小節)]

コーダ[33から42小節]

AとA1楽節はほぼ同一ではあるが、その関係は構成的にソナタ形式における提示部と再現部に似る。前半A楽節では属調に転調し、後半A1ではb楽節が主調のまま展開している。このことから提示と終結の関係判断し、二部形式と捉えるに至った。因みにもし同一楽節が反復されるだけであれば、一部形式だと考えられる。

主題は倚音が多用されている旋律で、滑らかではあるものの輪郭が捉えにくい特徴がある。b楽節でゼクエンツを経て属調に至る。

その後17小節から主題が主調にて再現され、25小節のb楽節では主調のまま展開される。33小節から4小節に渡る長いフレーズで、下降する経過音を含む旋律線が現れ、37小節からオクターブ下で反復され終結を迎える。

執筆者: 熊本 陵平
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