グルリット, コルネリウス : 20のやさしい小品集 16.即興曲 Op.155-16
Gurlitt, Cornelius : 20 leichte liebliche Klavierstucke 16.Impromptu Op.155-16
作品概要
楽曲ID:
49954
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:即興曲
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(380 文字)
更新日:2025年7月21日
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解説 : 熊本 陵平 (380 文字)
更新日:2025年7月21日
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主調はヘ長調、三部形式である。
A[a(1から4小節)+b(5から12小節)+a1(13から16小節)]
B[c(17から24小節)+c1(25から32小節)]
A[a(33から36小節)+b(37から44小節)+a1(45から48小節)]
楽節aと楽節bでは小節数の長さが違い、通常均等に配分される楽節だが、このような不均等な楽節の構成は作品タイトルの即興の面を連想する。
主題は冒頭ヘ長調による明るく付点で上行する分散和音線だが、5小節から急にニ短調によって下行して展開される。こういった突発的変化も、いかにも即興曲らしい。13小節より改めて主調で主題が確保される。
楽節Bでは再びニ短調で展開される。左手の8分音符による反復的な動きは不穏な雰囲気を感じる。28小節から主調ヘ長調の属7が配置され、半終止を形成する。
32小節アウフタクトよりAが再現され、終結を迎える。
執筆者:
熊本 陵平
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楽譜
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グルリット 20のやさしい小品集 作品155 GURLITT
(株)全音楽譜出版社
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