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ラヴェル :高雅で感傷的なワルツ エピローグ ト長調

Ravel, Maurice:Valses nobles et sentimentales Épilogue G-Dur

作品概要

楽曲ID:51952
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ワルツ
総演奏時間:3分59秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 魚住 恵 (295文字)

更新日:2022年7月7日
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Lent「ゆっくりと」♩=76。A.1-40小節、B.41-61小節、Aʹ.62-74小節の自由な3部形式。

このエピローグ(終曲)の特徴は、ゆったりとしたテンポの中、主にpppという限られたディナーミクで、これまでのワルツの断片が現れる事である。このため「回想」の音楽としての研究例もあり、他のワルツとは一線を画す内容を持っている。演奏解釈、そして演奏自体が最も難しいワルツでもあると考えられる。奏者自身が過度の脱力、或いは夢見心地の状態では演奏はできないため、この曲では調的感覚と非調的感覚だけでなく、第7ワルツまでの断片が再帰する部分に特に着目して集中力を持続させる必要があるだろう。

執筆者: 魚住 恵

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