バッハ : 第24番 前奏曲とフーガ 第24番 前奏曲 BWV 869 ロ短調
Bach, Johann Sebastian : Prelude und Fuge Nr.24 Prelude Nr.24 h-moll
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
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楽譜情報:4件解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(694 文字)
更新日:2023年7月17日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (694 文字)
バッハのh-mollの曲は、H-durに比べてより多く見られます。インベンション、シンフォニア、フランス組曲等、バッハのh-mollはリズミカルに進む曲が多いです。このプレリュードの左手の部分は、Walking Bass(ウオーキングベース)と呼ばれる書法で、バロック時代に流行った書法です。
このプレリュードは、ウオーキングベースの上に、2声の声部が乗っています。歩いているような遅すぎず、速すぎないテンポで、止まること無く進ませます。さて、上の2声は時に2分音符も出てきて、音を伸ばさなければならないのですが、その時にこのウオーキングベースがあまり大きすぎると、伸びている音を消してしまいます。このベースラインはあまり大きくしすぎないように気をつけましょう。
その上で、上2声の扱いについて筆者の個人的かつ主観的な助言になりますが、この2声をソプラノとアルトと仮定した場合、この2つの声部を独立させ、完全な2声として聴かせる事こそ、ポリフォニーの秩序を守ることだと思います。ソプラノは煌びやかに、アルトは穏やかな音質にすることで、声部が独立しますので、是非試してみて下さい。繰り返しを守る場合は、2回目には出すべき声部を逆にしても面白いと思います。1回目はソプラノ、2回目はアルトとしても良いと思います。
さて皆さんはバッハの平均律曲集の第1巻と第2巻の違いをご存じでしょうか?第2巻になりますと、プレリュードにリピートマーク(繰り返し)が付けられている曲が多く登場します。これが1巻と2巻の決定的に違う部分です。ちなみに1巻でプレリュードがリピートされるのはこの24番のみとなっています。
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