スカルラッティ, アレッサンドロ :メヌエット ハ長調

Scarlatti, Alessandro:Minuet C-Dur

作品概要

楽曲ID:67117
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:C級級

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (499文字)

更新日:2024年6月17日
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この曲を演奏するにあたり、注意点を述べます。

1 フレーズ

フレーズは4小節単位で現れる事が多いです。その際に、そのフレーズの何処がお山のてっぺんであるか、麓であるか、見極め、強弱をコントロールしてください。

2 シークエンス

後半では5小節間にも及ぶシークエンスが出てきます。上行していますので、pから始め、音量を少しずつ上げて行くようにします。決してこの部分が平坦にならないようにして下さい。

3 トリル

この曲の最も重要な部分と言っても良いほど、トリルの部分は流暢に弾かなければなりません。

このトリルによって、曲の魅力が左右されます。速い、軽いトリルは必須です。

4 ピークポイント

13~16小節間、35~38小節間、がこの曲のピークポイントになります。よく見るとこれら2つの波形は似ていますね。特に、a-mollセクションのテンションを上げるようにします。

30小節目より16分音符が入って音符が細かくなります。限られた時間内に多くの音が入れば入るほど、ピアノという楽器は音量が上がります。それを見越して、16分音符を軽く、弱い音量で演奏する事で、細かい音符が入ってきても、全体の流れの妨げにはなりません。

執筆者: 大井 和郎

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