オーリック :ソナチネ
Auric, Georges:Sonatine
総説 : 平野 貴俊 (382文字)
オーリックのキャリアの初期、すなわち彼が「六人組」のひとりとして活躍し始めたころに作曲された。初演は1923年1月29日、ピアニストであり作曲家のジャン・ヴィエネールがシャンゼリゼ劇場で主催した演奏会「コンセール・ジャン・ヴィエネール」で、ヴィエネールによって行われた。オーリックの親友のひとり、プーランクに献呈されている。簡素なテクスチュアによる明朗な音楽で、コクトーらが活躍した1920年代パリの賑やかな空気をよく伝えている。古典的な楽章構成が踏襲され、全体の演奏時間は6分30秒に満たない。批評家のボリス・ド・シュレゼールは、第1楽章と第2楽章の対比に着目し、第1楽章がストラヴィンスキーを想起させるのに対し、第2楽章の特徴は簡素な旋律の動きにあると指摘している。第3楽章は旋回するような十六分音符の音型で始まり、駆け抜けるような勢いを保ったまま幕を閉じる。
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