グルリット, コルネリウス :子どものためのアルバム 7. 踊りのおけいこ(ウィンナ・ワルツ) Op.140
Gurlitt, Cornelius:Album für die Jugend Die Tanzstunde
解説 : 熊本 陵平 (313文字)
主調はヘ長調、三部形式である。
A[a(1から8小節)+a1(9から16小節)]
B[b(17から24小節)+b1(25から32小節)]
A[a(33から40小節)+a1(41から48小節)]
楽節bにて属調のハ長調へ転調する。
全体的に三拍子でワルツのリズムとなっており、作品サブタイトル(括弧のウインナ・ワルツ)に関連するものだと考えられる。主題は2拍目のアウフタクトから始まり、そのアウフタクトの開始音は倚音であることが特徴的である。また大楽節Aの終わりにはパウゼがあり、これは1拍休むことを意味する。ユニークなことに曲の最後もパウゼとなっており、これがもしかしたら踊りにおけるポーズをとる瞬間なのかと様々なイメージを喚起させる。
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