作品概要
楽曲ID:72048
楽器編成:室内楽
ジャンル:室内楽
総演奏時間:3分40秒
楽器編成:室内楽
ジャンル:室内楽
総演奏時間:3分40秒
解説 (1)
解説 : 枝野 奈津子
(388 文字)
更新日:2020年5月28日
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解説 : 枝野 奈津子 (388 文字)
更新日:2020年5月28日
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[A]ー[B]ー[C]の三部形式。
月白(げっぱく)とは、月の光を思わせる薄い青みを帯びた白色の事で、日本の伝統色であることから、この曲では箏曲などに使われる日本の音階 “都節”[E陰旋法の上行形:E−F−A−H−D−E/下行形:E−C−H−A−F−E]を用いています。また曲の後半は、フルートを龍笛や尺八のように歌わせるなど、日本の響きや趣を感じて頂けるよう作曲しました。曲全体を通して、ほぼ霧に包まれていますが、ハーモニーの響き(和声進行や対旋律の重なり方、旋律線)の違いから、霧の濃度、気温、光や風の変化などを感じて頂き、豊かな表現をして頂ければと思います。[B]の部分で、長調(a moll の下属調平行調[Ⅵ]F dur)に転調する所がありますが、そこだけは霧が晴れて、沢山の温かな光が降り注ぎます。日本の心や風景をイメージしてドラマチックに演奏して頂ければ幸いです。
執筆者:
枝野 奈津子