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テュルク, ダニエル ゴットロープ : ふたりの病人(『簡単で楽しい120のハントシュテュック』Vol. 2-6) ホ短調

Türk, Daniel Gottlob : Die beyden Siechen e-moll

作品概要

楽曲ID: 75162
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:教則本
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (266 文字)

更新日:2025年7月21日
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ホ短調、一部形式である。

A[a(1から4小節)+b(5から8小節)]

前半aでは上行、後半bでは左右逆転して下行することで

コントラストを描いている。主題は前半2小節は二分音符の順次進行と主旋律が1拍遅れて左右交互に進行する特徴的なものと後半2小節は終止を意味するモティーフで二部構成となっている。

順次進行のスラー、特に下行順次進行のスラーはバロック時代よりため息のモティーフと呼ばれネガティブなニュアンスとして使われてきた。このため短調でこうしたモティーフを見ると、作品タイトルのふたりの病人が支え合って弱々しく歩くことが想像される。

執筆者: 熊本 陵平

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