ロシェロール : 《パリの四月》(原曲:ヴァーノン・デューク)2台ピアノ用 ハ長調
Rocherolle, Eugenie Ricau : April in Paris (by Vernon Duke) arranged for two pianos C-Dur
作品概要
解説 (1)
解説 : 西原 昌樹
(451 文字)
更新日:2022年10月5日
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解説 : 西原 昌樹 (451 文字)
更新日:2022年10月5日
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ジャズのスタンダードナンバー《パリの四月》を、ロシェロールが2台ピアノ用にアレンジしたもの。表紙には intermediate (中級)とあり、チェルニー30番程度の技術で容易に演奏できる。面倒な頭出しを避けるなど、合奏上の細やかな配慮がなされているのがロシェロールらしい。原曲を作曲したヴァーノン・デュークはロシアからアメリカに進出して活躍した人で、キエフ(キーウ)音楽院出身、グリエールに師事したアカデミックな経歴を持つ。作詞はエドガー・イップ・ハーバーグ、マロニエ並木の美しいパリへのあこがれと新しい恋の予感を歌うしゃれたナンバーである。ジャズに精通したロシェロールの上品で洗練されたアレンジがしっくり来る。変にこねくり回していないのが良い。レッスンや発表会はもちろん、ほかの曲の邪魔をしないから、コンサートの箸休め、ちょっとした余興、アンコールにと、意外なほど使いでがある。Moderately slow 4分の4拍子、ハ長調。Jane Sweet と Varina Steuert への献呈。
執筆者:
西原 昌樹
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