服部 希和 :古城のシチリアーノ
Hattori, Kiwa:Siciliano of Old Castle
演奏のヒント : 大井 和郎 (465文字)
まずフレーズは4小節単位で1つと考えますので、7小節目、11小節目、15小節目、19小節目の4つのフレーズは、それぞれを、メロディー、和音、によって変化させ、4つのフレーズにコントラストを付けることが大切です(同じように弾かないように)。
冒頭6小節間、右手の内声(恐らく1の指)が大きくならないように気をつけ、方向性を持たせ、3小節目、Cisに向かって行くと良いでしょう。そこから先の話になりますが、冒頭の完全5度の進行は、7小節目以降、左手の拍の頭にイメージされます。7小節目以降、左手のトップ(上の音)を少し強調させ、2声に聴かせ、左手のトップもメロディーとして扱ってみてください。
中間部、シークエンス等の後、29小節目にピークポイントに達しますが、フォルテと書いてあっても、右手3つの和音を全く同じ音量に弾かないように。筆者個人的な見解になりますが、筆者であれば、1拍目を最も強く、他2つの和音は少し衰退させます。30小節目も同じです。
全体の6/8の流れは、指示がない限りはその流れを止めることの無いように演奏してください。
【2024ピティナコンペ課題曲】古城のシチリアーノ
古城のシチリアーノ
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