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バッハ, カール・フィリップ・エマヌエル : 2つのメヌエット Wq. 116/1 H. 171

Bach, Carl Philipp Emanuel : Menuett I-II Es-Dur Wq. 116/1 H. 171

作品概要

楽曲ID: 88149
出版年:1762-1763年
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:編曲
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (312 文字)

更新日:2025年7月21日
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主調は変ホ長調。二部形式である。

A[a(1から4小節)+b(5から8小節)]

B[a1(9から12小節)+c(13から16小節)]

J.S.バッハの作品でも時折見られるように楽節の冒頭部分が教会旋法が使われている。1小節目はEsを終止音(主音)としたミクソリディアで、9小節目はBを終止音(主音)としたミクソリディアである。このため、両小節では固有音第7音が半音下がっており、このことにより特徴的な響きが表現されている。

9から10小節は1から2小節を完全4度下げたものであり、こうしたモティーフを共有することで楽曲全体の統一感を図っている。全体の楽節の動きとしてはA楽節で半終止、B楽節で全終止というふうに対となった構成である。

執筆者: 熊本 陵平
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