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ハイドン :アリエッタと12の変奏 変ホ長調 Hob.XVII:3

Haydn, Franz Joseph:Arietta con 12 variazioni Es-Dur Hob.XVII:3

作品概要

楽曲ID:92560
作曲年:1774年 
出版年:1788年 
初出版社:Artaria
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:14分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (611文字)

更新日:2025年5月30日
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ゆったりと弾く、美しいアリアです。この曲で重要な事は、「方向性」です。フレーズは一体どこがピークポイントなのか、何処に向かって行くべきなのか、どこから衰退するのか、を把握しておきましょう。

前半10小節では、フレーズは2つに分けて考えます。14小節間、510小節間の2つです。14小節間では、4小節目の稽留音(サスペンション)に向かって行きたいところですので、1小節目から少しづつ音量を上げて、4小節目1拍目に達してください。この1拍目の和音は稽留音ですので、3拍目の。BDが解決音になります。

510小節間では、8小節目1拍目のメロディー音、As に向かって行きます。56小節間は下行のシークエンスですが、下行していても、音量を上げて8小節目に向かってください(勿論56小節間の3拍目は音量を抜きます。この秩序を保ちながらクレシェンドをかけていきます)。

これは1つの分析方法に過ぎませんので、例えば9小節目の2拍目Asに向かって行くという考え方もあるかもしれません。

1114小節間は、やはり下行形のシークエンスですが、テンションがあがるのは、14小節目ですので、ここに方向性を向けます。1520小節間は、510小節間と同じです。

執筆者: 大井 和郎

楽章等 (1)

主題

調:変ホ長調  作曲年:1774  総演奏時間:14分00秒  コンペ課題曲:B級 ステップレベル:応用2,応用3,応用4,応用5