作品概要
楽曲ID:
93566
出版年:1929年初出版社:Max Eschig
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:3分00秒
著作権:保護期間中
解説 (1)
解説 : 西原 昌樹
(668 文字)
更新日:2025年7月24日
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解説 : 西原 昌樹 (668 文字)
更新日:2025年7月24日
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ルーセルの還暦記念に刊行された『アルベール・ルーセルを讃えて』(2つの歌曲と6つのピアノ曲集)への所収(ルヴュ・ミュージカル誌1929年4月号別冊)が初出。ルーセルの理知的な現代性は当時の楽壇で高く評価され、進取の気性と飾らない人柄が多くの若手に慕われるなど、生前はラヴェルにも比肩する声望を集めた。タンスマンはラヴェル、ルーセルに最も強く感化された世代に属する。4/4拍子、とても遅く(Trés lent)。全体にどこか南方的でアンニュイなムードが漂う。航海を愛し、遠くインドやインドシナにまで足をのばし霊感を得たグローバリスト、ルーセルの音楽的志向とも響き合う。同じアルバムにピアノ曲を提供したプーランクとオネゲルは、ルーセルの姓名の音列を主題としたが、タンスマンはその手法を採らなかった。その代わりに、ルーセルの代表作《春の祭に寄せて》《ピアノ協奏曲》からの一節の引用をもってオマージュとした。初演は1929年4月13日、旧パリ音楽院講堂にてピエール・メール(Pierre Maire)による。本作と同年、別の曲集『13の舞曲集』に提供した《ブルレスク》と組み合わせ、《2つの小品》Deux pièces (I. 子守歌 - II. ブルレスク)としてあらためてマックス・エシックより刊行された。管弦楽版もある。
執筆者:
西原 昌樹
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