ワルシャワ音楽院在学中の作品。以下の4つの小曲から成る。
1番 前奏曲/No1 Prelude in B flat minor
初恋の女性マリア・モラフスカへの恋を綴ったもの。曲の開始と終結の変ロ短調の和声が物悲しい。書法は単純であるが、簡素な中にも美しい対位法が光っている。演奏時間は約2分半。
2番 ユモレスク/No2 Humoresque in G minor
ト短調。シューマン風のユーモアがある。広い音程を使いながら、情景がめまぐるしく展開する気まぐれな作品。書法的にはオスティナートが多いが、オクターブやユニゾンなど、さまざまな要素をいり混ぜながら、独特の面白みをつくりあげている。演奏時間は約2分半。
3番 マズルカ/ Mazurka in B minor
ロ短調。リディア旋法を用いた民族的旋律が印象的。演奏時間は約1分強。
4番 前奏曲/No4 Prelude in F minor
3部形式による。勇ましいリズムが印象的。カノンにより作曲されており、シューマンの交響的練習曲を思わせる。演奏時間は約1分。