1908年、ペテルブルグで作曲された以下の4曲からなる。1904年を境に、チュルニョーニスの作風は一変しているが、これら4曲いずれも、現代性の強い作品である。
第1番/No.1:ニ短調。連続した不協和音を用いて線的に音楽が進行する。最後は穏やかにニ長調の和音で終わるのが印象的である。演奏所要時間約2分。
第2番/No.2:ハ長調。下降する3つの長音符と、半音階的に下降する短音符の音形が交互に組み合わせながら曲が構成されている。演奏所要時間約1分。
第3番/No.3:ハ長調。左手の伴奏はうずをまくような音型で音を徐々に変化させていく。それにのせて、右手の旋律は気まぐれに調子を変化させ、同音の連打を効果的に用いることによって音楽を高めていく。演奏所要時間約1分。
第4番/No.4:ニ短調。複雑で多声的な構成になっているが、それぞれに絡みあう音程を意識して演奏する。演奏所要時間約1分。