ペヤチェヴィチ :メヌエット 嬰ヘ長調 Op.7
Pejačević, Dora:Menuette Fis-Dur Op.7
解説 : 西井 葉子 (312文字)
1898年、13歳頃の作品。《舟歌》Op. 4、《無言歌》Op. 5、《蝶々》Op. 6、《即興曲》Op. 9(a)、《無言歌》Op. 10とともに、《6つのピアノ小品集(Sechs Klavierstücke)》として、1902年ブダペストの出版社ハルモニア(Harmonia)から出版された。これら初期の作品には、メンデルスゾーンの無言歌集や、グリーグの叙情小曲集、チャイコフスキー、シューマンの小品などのロマン派の作曲家達の影響が顕著に感じられる。いずれの作品も、とてもシンプルでナイーブな作風の中に、ドラの透き通るような若く瑞々しい感性が光っている。
中間部にカンタービレのトリオを持つチャーミングなメヌエットである。
メヌエット
検索