作品概要
解説 (1)
解説 : 飯田 有抄
(418 文字)
更新日:2018年4月24日
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解説 : 飯田 有抄 (418 文字)
更新日:2018年4月24日
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《ピアノ曲集「音の栞」》(2005年)は、三善晃が日本のピアノ学習者のために新しく考案した《Miyoshiピアノ・メソード》 (全12巻)を研究する会員組織「Miyoshi Net」(2000年4月1 日発足)の会報に、毎号連載されていた曲をまとめたもの。全25曲からなり、難易度は「ピアノ・メソード」の第5、6巻の併用曲集として使用できる中級程度のレベル。リズム感溢れる〈おはようヤマガラ〉 、半音階的な旋律線と和声をもつ〈さよならのまえに〉 、シンコペーション・リズムを多用する〈あやとり〉 、手の交差が必要な〈水玉ぶくぶく〉 、ポリフォニックな〈うたう鏡〉 、〈うたう窓〉など、印象的なタイトルと柔らかなハーモニーを伴う叙情的な曲が多い。フランス近代和声的な、あるいは旋法的な音運びが多く、いずれも譜読みには一定の集中力を要するも、手の運動性に自然となじむ運指が丁寧に記されているため、演奏の楽しさを実感させるような配慮がある。
執筆者:
飯田 有抄
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ピアノ曲集 音の栞
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