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モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第7番 第1楽章 K.309 K6.284b ハ長調

Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.7 Mov.1 Allegro con spirito C-Dur

作品概要

楽曲ID: 30477
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:10件
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解説 (2)

解説 : 岡田 安樹浩 (247 文字)

更新日:2019年6月19日
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第1楽章 ハ長調 4分の4拍子 ソナタ形式

オーケストラのトゥッティを想起させるような力強い冒頭と、それに呼応して流れ出す弱奏のメロディーによる主要主題、属調での軽快な副次主題(第35小節~)もつ。

後半(展開部)が属調の平行短調による主要主題で開始されるのは、モーツァルトの常套手段である。主要主題とコーダの動機を素材として、二短調、イ短調を経て主要主題の主調再現(第94小節~)を迎える。

副次主題の主調再現(第129小節~)を経て、コーダにおいて、冒頭動機がふたたびあらわれて楽章を締めくくる。

執筆者: 岡田 安樹浩

演奏のヒント : 大井 和郎 (572 文字)

更新日:2025年7月21日
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4/4拍子ではありますが、2拍子に近い感覚で弾いても大丈夫です。勿論4拍子でも良いのですが、あまりテンポが遅いと、表記にある、「con spirito」の感覚が失われる可能性もあります。元気よく、生き生きとしたテンポを選んでください。ムードは極めて楽天的で、楽しい楽章です。決して重々しく無いように、全体を軽めに仕上げるようにします。その時に、オクターブの存在が、その部分を硬く、重たくしてしまう原因ともなりますので、注意します。

冒頭1〜2小節間は、このソナタの第1楽章のテーマです。オーケストラをイメージしても構いませんので、このオクターブに関しては、フォルテで大丈夫です。

気をつけるのは、15小節目、18小節目などの右手のオクターブ、16小節目、19小節目などの右手の5度で、オクターブの場合、本当に音量を抑え、leggieroで弾き、5度の場合、1の指に力が入らないように、1拍目2つの8分音符をできる限り短く軽いスタッカートで弾いて下さい。

56〜58小節間の左手のオクターブも、フォルテと表記してありますが、メゾフォルテ以下で十分ですし、4分音符で書いてありますが、必ずしも4分音符分伸ばす事も無く、セミスタッカートでも良いと思います。

テーマは多くの調に変わって登場します。その度に、ムードを察し、テーマの後は表情を変えてみてください。

執筆者: 大井 和郎

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