モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第12番 第2楽章 K.332 K6.300k
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.12 Mov.2 Adagio
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
楽譜情報:11件解説 (2)
解説 : 岡田 安樹浩
(305 文字)
更新日:2019年3月5日
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解説 : 岡田 安樹浩 (305 文字)
第2楽章 変ロ長調 4分の4拍子
主調と属調による2つの主題をもつ2部分形式の緩叙楽章。後半部分(第21小節)では両主題とも主調であらわれて楽曲を閉じる。
なお後半部分が、モーツァルトの自筆譜とアルタリアの初版譜とが大幅に異なっていることから、新モーツァルト全集ではその両方を収録している。
この違いというのは、初版譜において細部にわたって細かな装飾が施されているのに対し、自筆がそうした装飾をほとんど含んでいないということである。当時の演奏慣習では、同じ楽想を繰り返した際に即興的に変奏することはごく当たり前のことであったが、モーツァルトがそうした装飾法の一面を印刷楽譜として世に出したことは、興味深いことである。
演奏のヒント : 大井 和郎
(627 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (627 文字)
アリアの第2楽章です。バランスに気をつけて、左手が大きくならないようにすることと、ペダルやフィンガーペダルを使って、バスの音を伸ばすようにします。右が濁ってしまってペダルを伸ばせない場合は、フィンガーペダルを使い。左手5の指を鍵盤の上に置いたままにします。バスが途切れないようにするための方法です。
もう1つ重要なヒントです。主題である1〜2小節間の右手に関してです。装飾音が書かれてあり、多くの奏者は、左手16分音符の2つ目に、右手の装飾の最初の音を合わせて弾きます。1小節目2拍目で言うと、まずDは左手のBに合わせ、次の右手のEsを左手のFに合わせ、ここで3連符のようなリズムを弾いて、装飾音最後のDの音を左手のDと合わせ、最後に右手Esを左手のFに合わせます。
これはこれで良いのですが、時に機械的な演奏になってしまいがちなので、ヒントとしては、この第2楽章をロマン派の曲と考え、多少のルバートをかけて、機械的な演奏を避けるようにします。その際に、1小節目を例に取ると、2拍目の最初の音Dを弾いたら、少し間を開けてから装飾をスタートさせるようにします。2小節目も同様です。少し間を空ける(本当にほんの少しだけ)ことにより、より、歌に近い奏法になり、機械的な演奏を避けられます。
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