モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第13番 第2楽章 K.333 K6.315c
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.13 Mov.2 Andante cantabile
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:10分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
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楽譜情報:8件解説 (2)
解説 : 岡田 安樹浩
(321 文字)
更新日:2019年3月5日
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解説 : 岡田 安樹浩 (321 文字)
第2楽章 変ホ長調 4分の3拍子
ソナタ形式と同様に属調主題の主調再現を持つ2部分形式で作曲されているが、後半部分は即興的な装飾が施されている。冒頭の主題の中に、第1楽章の主要主題を想起させる順次下降音型が挿入されていることは見逃せない(第3小節第3拍目)。
属調主題(第14小節~)にも、順次下行と旋回音型による装飾が特徴的である。ポルタートによる同音反復の動機は後半部分で重要な役割を果たす。
後半(第32小節~)では、属調主題の同音反復の動機が繰り返しあらわれながら、ヘ短調、ハ短調、変イ長調、変ニ長調を経て、変ホ長調の属7和音へと至る。
冒頭主題が即興的な装飾をともなって再現(第51小節~)した後、属調主題を主調で再現(第64小節~)する。
演奏のヒント : 大井 和郎
(511 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (511 文字)
女性のアリアですが、とても劇的な第2楽章です。主題は3度で始まりますが、この第2楽章そのもののメロディーラインは3度や6度等で書かれていることが多く、これは2重唱と考えます。女性歌手2人が歌っている事をイメージしてみて下さい。
この第2楽章には32分音符が多くで出来ますが、これらの32分音符を弾いたとき、急いでいる感じが出ないようにしたいところです。幸いなことに、32分音符が多く並ぶ場面は、左手の伴奏部分が大変少ない部分が多く(4小節目3拍目、28小節目1拍目、53小節目3拍目、54小節目2〜3拍間、55小節目2〜3拍間等)ここは自由に時間を取れる場所ですので、レチタティーボ的な部分と考え、この部分だけ極端に遅くならなければ、ある程度余裕を持たせて弾いて良いと思います。
32〜50小節間が、Bセクションとなり、このセクションがこの第2楽章の中では最もドラマティックになる場面です。テンションを上げて圧迫感と方向性のある演奏を心がけて下さい。
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