モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第13番 第3楽章 K.333 K6.315c
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.13 Mov.3 Allegretto grazioso
作品概要
解説 (2)
解説 : 岡田 安樹浩
(274 文字)
更新日:2019年3月5日
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解説 : 岡田 安樹浩 (274 文字)
第3楽章 変ロ長調 2分の2拍子 ロンド形式
最終楽章のロンド主題も、下行音型とアポジャトゥーラによって特徴づけられている。
平行短調のト短調であらわれる主題(第65小節~)にもロンド主題中の16分3連音符による順次下行音型が用いられ、主題の関連性が意図されている。
第112小節から回帰するロンド主題は発展し、即興的なパッセージが展開される。そしてその終着点では、ドッペル・ドミナントから主和音の第二転回形上に停止し、カデンツァが用意されている(第171小節)。
そして再びロンド主題となるが、今度はアインガング(第198小節)が挿入され、コーダとなる。
演奏のヒント : 大井 和郎
(587 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (587 文字)
テンポが重要課題になるかも知れません。この楽章の、29〜35小節目までの右手の16分音符は、それなりに難しく、まずは物理的にここを弾けるか弾けないかという問題になりますが、よしんば弾けたとして、それがこの第3楽章のムードにマッチしているか否かは考えなければならないところです。このピアノ曲事典では、この第3楽章を数人の先生方がデモンストレーションをしていますが、人によってテンポが異ります。確かなこととしては、テンポは1つに設定し、どのような場所でも冒頭と同じテンポにしてください。
普通に考えて、29〜35小節目までの右手は難しいですので、ここを無理なく弾け、かつムードに合っているテンポを基本のテンポとしてみて下さい。たとえ速いテンポでも、重たくなく、軽やかに弾けるのであれば問題ありません。
ところで、10小節目に登場する右手の装飾音ですが、1拍目のEsを3で取り、FEsDEsG は、43235 とする指使いが多いのでは無いでしょうか?これもなかなか難しいのですが、オプションとしては、最初のEsを2で取り、FEsDEsG は、32124 とする方が弾きやすいかもしれません。試してみて下さい。
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