作品概要
解説 (1)
解説 : 西原 昌樹
(813 文字)
更新日:2024年4月14日
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解説 : 西原 昌樹 (813 文字)
出版譜の扉に「ニューオーリンズをこよなく愛したヴェーラ伯母(Marie Vivian Schlegel Carpenter)の思い出に」とある。曲集に一貫する温かみとノスタルジックなムードはこの献辞に決定づけられている。ロシェロール自身、ニューオーリンズの生まれ育ちで、ジャズ発祥のこの地への思い入れは伯母君と同じほどに深い。各曲のスタイル(ブルース、バラード、スイング、ゴスペル、ラグタイム、スピリチュアル)の明瞭な打ち出しが見事。クラシックから離れジャズの曲調で全編をまとめたオリジナルのアルバムとしてはこれが第一作となる。それだけに細部にまで配慮された端整な仕上がりで、幅広い層の取り組みを想定し難度をチェルニー30番程度に抑えてあるのも好感が持てる(左手の跳躍の難しいラグタイムのみ例外)。本当によく書けた曲で、特段ジャズの心得などなくとも、譜面通りに素直に弾けばそれらしく聞こえる。気軽に楽しみたい。
第1曲 マディ・リバー・ブルース Muddy River Blues | Nice and easy, 4/4, G major
第2曲 プロムナード Promenade | Smoothly and with feeling, 4/4, A major
第3曲 ジュビリー Jubilee! | Spirited, 4/4, F major
第4曲 イージー・リヴィン Easy Livin’| Leisurely, 4/4, F major
第5曲 ロイヤル・ストリート・ラグ Royal Street Rag | Lively, 4/4, C major
第6曲 デイズ・エンド Day’s End | Warmly, 4/4, G major
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楽譜
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Neil A. Kjos Music Company

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