学習者同士で無理なく楽しめる4手連弾曲。6つの小品よりなる。クラシックをベースに現代的な和声を盛り込み、洗練された仕上がり。少ない音数でも響きは充実し、曲想も親しみやすい。ブルグミュラーのレベルから取り組める。どの曲もリズムやメロディの掛け合いに工夫が凝らされ、スコア形式の譜面でも入りのタイミングが難しい箇所が頻出する。自分が弾かないパートの動きを把握し、相手の音をよく聴くようにしたい。息が合って音楽がよどみなく流れたときの喜びは大きく、アンサンブルのよい経験となろう。レッスン、おさらい会、コンペティション、サロンコンサートにと、幅広い用途に対応する。各曲が一人ずつに献呈されている（被献呈者は第1曲から順に Méryl Bosc, Madame Marguerite Canon, Madame Ginette Gaubert, Thévy Hor, Christiane Valmont-Schoebel, Jean Sichler）。