作品概要
作曲年:1906年
出版年:1908年
初出版社:Durand
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:15分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (2)
執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部
(367 文字)
更新日:2010年1月1日
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執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (367 文字)
1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士 / "Doctor Gradus ad Parnassum"
2.象の子守歌 / "Jimbo's lullaby"
3.人形のセレナード / "Serenade for the doll"
4.雪は踊っている / "The snow is dancing"
5.小さな羊飼い / "The little shepherd"
6.ゴリウォーグのケークウォーク / "Golliwog's cakewalk"
「ゴリウォグのケークウォーク」は、機械仕掛けの人形ゴリウォグが、アメリカの黒人のダンスであるケークウォークに合わせて陽気に踊る様子を描いている。軽快で独特なリズムが印象的な曲だが、中間部はけだるい気分に転じ、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のメロディーの断片が顔を見せるあたり、とても興味深い。
解説 : 林川 崇
(1325 文字)
更新日:2019年4月18日
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解説 : 林川 崇 (1325 文字)
ドビュッシー「子供の領分」解説
1906年から08年にかけて書かれた組曲で、ドビュッシーとエンマ・バルダック(Emma Bardac 1862~1934)との間に生まれた一人娘のクロード=エンマ (1905~19、愛称シュシュ、以下愛称でを用いる)に献呈された。
エンマと出会う以前から、ドビュッシーは彼女の息子ラウールのピアノを指導していたが、1903年、ラウールがドビュッシーを自宅へ招待したことがきっかけで、エンマと知り合い、お互い既婚でありながら親密な関係になり、1905年10月30日にはシュシュが誕生。同年の末に、ドビュッシーは、パリのピアノ教師、オクタヴィ・カリエ=ベルーズ(Octavie Carrier-Belleuse 1857~?、彫刻家アルベール=エルネスト・カリエ=ベルーズの娘)から、ピアノ教則本に入れるための小品を委嘱され、翌1906年、「人形へのセレナード」が単独の曲として作曲された(この教則本は1910年まで出版されなかった)。
その後、1908年に残りの曲が作曲され、同年6月に、まず「人形へのセレナード」が単独で出版された。全曲の楽譜は同年の9月に出版され、献辞には「私の可愛いシュシュへ、これから起こる事への父からの優しい言い訳とともに C.D.」と書かれた。また、その際表紙には、雪の降っている背景の中で黒人の人形(ゴリウォーグ)が象を連れている絵が描かれたが、これは、ドビュッシー自身のスケッチを元に、作曲家件ピアニストのガストン・ショワネル(Gaston Choisnel 1857-1921)が描いたものであった。
なお、この曲の原題は全て英語で書かれているが、これは、エンマの英国趣味に因んだとも、シュシュの乳母がイギリス人であり英語も学ばせていたことに因んだとも言われている。
この組曲が完成した1908年、波乱万丈の末エンマとの結婚も成立し、同年の12月18日(23日とする資料もある)には、イギリスのピアニスト、ハロルド・バウアー(1873~1951)によって「子供の領分」の初演が行われた。バウアーの回想録『彼の書His book』(New York : W. W. Norton, 1948)によれば、ドビュッシーは初演の時、不安のあまり客席にはいないで、ホールの外を行ったり来たりしていたという。そして、終演後会いに来たバウアーに「どうだったか?」と尋ね、バウアーが「みんな笑っていたよ。」と答えところ、ようやく安心して、感謝の意を述べたとのことである。
なお、ピアノ版作曲の3年後の1911年には、ドビュッシー自身の監修の下、アンドレ・カプレ(1878~1925)によるオーケストラ編曲が作られ、同年3月25日、カプレ指揮のボストン交響楽団によって発表された。また、さらにその翌年の1912年には、ドビュッシー自らこの曲を弾いてヴェルテ・ミニョン社の自動ピアノ用ロールに録音を残しており、現在ではCDで聴くことができる。
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