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グルリット, コルネリウス : 24の調による練習曲 9. 小さな歌 Op.201 No.9 変ロ長調

Gurlitt, Cornelius : 24 Melodische Etüden Arietta B-Dur Op.201 No.9

作品概要

楽曲ID: 78775
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (291 文字)

更新日:2025年7月21日
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変ロ長調、二部形式である。

A[a(1から4小節)+b(5から8小節)]

B[c(9から12小節)+a1(13から16小節)]

B[c(17から20小節)+a1(21から24小節)]

17から24小節は実質9から16小節の楽節Bの繰り返しである。従って、楽譜上では3つに分かれるものの実際は二部形式である。こうした構成はグルリットの他の作品でも見られる。

主題は冒頭4小節。刺繍音が特徴的で滑らかな旋律線を形成している。音域としては大きな広がりはなく、全体的にcantabile(歌う)!の要素を感じさせる作品。楽節bは主題aの展開であり、より活発に半音階進行の上下行によって構成されている。

執筆者: 熊本 陵平
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楽譜

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