グルリット, コルネリウス : 24の調による練習曲 24. フィナーレ(終曲) Op.201 No.24 変ホ短調
Gurlitt, Cornelius : 24 Melodische Etüden Finale es-moll Op.201 No.24
作品概要
楽曲ID:
78789
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:練習曲
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(402 文字)
更新日:2025年7月21日
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解説 : 熊本 陵平 (402 文字)
更新日:2025年7月21日
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主調は変ホ短調、三部形式である。
A[a(1から4小節)+a1(5から8小節)]
B[b(9から12小節)+b1(13から16小節)]
16小節からダ・カーポにより冒頭に戻り、8小節のfineで終結することから三部形式である。
冒頭主題における32分音符と16分音符のリズムは、シューマンのピアノ協奏曲の冒頭を連想させる。もっともこうしたリズムモティーフはベートーヴェンを由来としてロマン派の作曲家たちの間で使われているものでもある。
楽節Bではtranquillo(静かに)の指示があり、32分音符と16分音符はなくより音価の長い8分音符と4分音符で構成されており、また音域も広く使われていないことから穏やかな楽節であることが分かる。それから左手の声部が先行していて、その下行線に対して右手声部は上行することで反進行となるため、ポリフォニックな要素を持つ楽節でもあると考えられる。13小節から変イ短調に転調する。
執筆者:
熊本 陵平
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ロマン派をひこう ショパン・アルバムのまえに
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