Andantino、イ短調、2/4拍子。タイトルの通り、夜の茶庭の露地灯りのようなわびしさを感じる1曲となっています。冒頭ゆっくりとした動きから始まり、8小節目から左手の16分音符の伴奏によって音楽が動き出します。2分音符のベースの動きをよく聴いて演奏すると良いでしょう。13小節目であかりが灯るような平行調であるハ長調の属七の和音が現れて、また主調に落ち着きます。19小節目の減七の響きを経て、20小節目から新たなテーマが登場します。右手の上行下降が繰り返される16分音符と左手のメロディーのバランスに気を付けましょう。29小節目のグリッサンドは、重たくならないよう、pではありますがきらりと光る音色で弾けると良いですね。37小節目から、冒頭と同じメロディーが繰り返されます。曲の後半はクレッシェンドで盛り上がり、68.69小節目の問いに70.71小節が答えているようにも感じられます。最後はdim.にて静かに曲が閉じられます。