バーナム 1907-2007 Burnam, Edna Mae
解説:山形 怜代 (541文字)
更新日:2021年10月4日
解説:山形 怜代 (541文字)
エドナ・メイ・バーナムはアメリカの音楽教育者であり、作曲家。
バーナムピアノテクニック(A DOZEN A DAY/1日に12曲)は「ミニブック」「導入書」を含む全6巻から成る。
幼少期、初心者から使える教則本。
本のまえがきには「この本の目的は、強い手と柔軟性のある指をつくること」と書かれているように、指の練習に特化した教本。
ほとんどがハ長調でメロディックな曲はなく、運指に重きを置いた曲が多い。スケール、半音階も短い曲の中で練習が出来るところがポイント。
棒人間のイラスト(バーナム自身が描いたもの)が日本でも人気である。
指導のポイント:
譜面とおりに弾くことに加えて、何のテクニックを身につけるための練習曲なのかを明確にしてレッスンすることが重要となる。
スタッカートにも鋭い音、軽やかな音などの音の表現をタイトルからイメージして使い分ける練習が出来る。
このイラストと曲のタイトルから想像力を働かせ、どのようなタッチで弾くのか、手首の使い方、脱力などを意識することが大事。
本の後半にはアルペジオ、装飾音なども学べるので、後々、様々な曲を弾く際に役立つテクニックを身につけておくことも出来、他の曲と同時に平行して重点的に練習する使い方も可能。
他のテキストと併用して使用することが望ましい。
作品(6)
ピアノ独奏曲 (1)
教則本 (6)